「おいしい」感覚と言葉

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「おいしい」を感じる言葉のトレンドが明らかに

 

味覚系から食感系へ

いま、「おいしさ」の感覚は大きく変わっています。変化のひとつは味覚よりも食感でおいしさを感じるようになったこと。「もちもち」、「もっちり」などの食感でおいしさを感じるようになり、「コクがある」などの味覚で感じることは少なくなりました。

 

食感系言葉のオノマトペ化がすすむ

「おいしさ」を表す言葉も変化しています。おいしさを感じる言葉では「もちもち」、「サクサク」などの擬音語・擬態語であるオノマトペが増加し、「歯ごたえのある」、「歯ざわりのよい」などの古くからの言葉は急速に使われなくなっています。

 

 

本書は日本人の「おいしさ」をめぐる感覚と言葉に起きていることをデータなどから明らかにしたい。さらに、消費者の現実に適応した、料理や食品、飲み物のマーケティングを示唆したい。そんな思いでこの本はつくられています。

 

「おいしい感覚と言葉」は2003年から2009年まで10代から50代まで全国1,350人の男女を対象に年1回、 食べ物が「おいしそう」と感じる言葉(220語)とは何かを7年間に渡って探った調査結果とともに、食のトレンドを言葉の視点から論じた食言語研究者、料理人へのインタビュー、本や映画に登場する食シーンの考察など読み応えのある内容となっています。

 

書籍の目次

Part1.おいしいを感じる言葉 (調査結果レポート)

    • おいしいを感じる言葉
    • おいしいを感じない言葉
    • おいしいを感じる言葉のトレンド
    • 年齢別おいしいを感じる言葉
    • Part2.おいしい言語と文化 (論文)
    • オノマトペと共感覚ー武藤 彩加
    • 食感とコクの文化ー山本真人

 

Part3.おいしいを創る人たち (インタビュー)

    • 伝統と新しいおいしさの基準ー鮨職人
    • パンに大切なのは、歯ざわりーベーカリープロデューサー
    • ひとくちで完結する、おいしさの世界ーケーターリングプロデューサー
    • 日本人のための洋菓子とはーパティシエ

 

Part4.おいしい本、おいしい映画 (考察)

    • 本:「ハゴロモ」吉本ばなな著/「ゆで卵」辺見庸著他10作品を収録
    • 映画:「チャーリーとチョコレート工場」/「かもめ食堂」他14作品を収録

 

Part5.おいしいを感じる言葉50

    • あつあつ・アツアツ/甘酸っぱい/からっと・カラッと/かりかり・カリカリ/がりがり・ガリガリかりっと・カリット/きんきん・キンキン/クセになる/口溶けのよい/クリーミー/激辛/香ばしい/コクがある/こんがり/さくさく・ サクサク/さくっと・サクッと/さっくり・サックリ/しこしこ・シコシコ/しっとり/しゃきしゃき・シャキシャキ・しゃきっ・シャキッ/ジューシー/じゅわー・ジュワー/スパイシー/つるっと・ツルッと・つるつる・ツルツル/とろーり/トローリ 他25語

 

本書のPart1、Part4がこちらからご覧になれます。